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町長室へようこそ No.2

平成19年(2007年)9月5日

お盆を過ぎると秋風がふき始め朝夕めっきり涼しくなるはずですが、残暑でしょうか、それにしても今年は例年になく暑い日が続きましたね。ここ滝上でも34℃以上の日も何日かありました。暑さで体調を崩された方もいたのではと心配しています。これも地球温暖化の影響なのでしょうか。でもこの暑さで滝上産のメロンなんかは例年にも増して糖度が高くなり甘く最高に美味なものができました。

史上最高

小麦収穫風景の写真今年は春先から雨が少なく、農作物への影響を心配しておりました。すでに収穫を終えた秋まき小麦は製品の調整をしているそうですが、なんと旱魃でも滝上史上最高の単位収量10アールあたり9.2俵(昨年は7.6俵)になる見通しとのこと。ここ数年は豊作で推移していましたが、今年の場合収穫まで低温だったことも幸いしたようです。しかし、何よりも大きな理由は、畑作農家に堆肥を供給する仕組みをつくり土作りをしたこと(農作業の受委託組織)。普及センターや農協の適切な栽培指導に農家が一致して取り組んだこと。従って昔のように特別な技術を持つ篤農家がいなくなり、みんなが同じようにレベルアップできたことです。仕組み作りはこれまで町も全面的に応援してきましたからこのように成果が出てきたのはほんとうに喜ばしい限りです。
それにしてもこの雨不足、農業者にとっては雨よ降れ降れと天にも祈る毎日ではないでしょうか。

ふれあい広場・健康まつり

健康まつりで大勢の人が集まっている写真毎年8月の最終日曜日に開いているふれあい広場、好天に恵まれ文化センター前のロータリーは今年も大勢の人でにぎわいました。
私たちは健康だと思っている時には、年をとった自分、病気になった自分の姿を想像しないものです。でも人は誰でも例外なく年をとりますし病気にもかかりやすくなります。何かの原因によって障害を持つことになるかもしれません。ですからそのような高齢者や障害者に対する理解と認識を持つことが大事です。滝上は高齢化率が高い割には、元気な方が多いのが特徴です。したがって年齢に関係なく元気な人が弱い人を支える、また、お互いに助け合うことが小さな町が自立していく上で大切なことと思っています。
この催しは、子供からお年よりまで地域住民がともに手を携えて、ともに希望を語り合うことで、福祉に対する関心を高めていただくことを願っているわけです。多くのボランティアの皆さんのお手伝い本当にありがたく思っています。また渓樹園・リハビリセンターの職員による手慣れたゲーム進行は、子供たちもすっかり引き込まれたようで大変盛り上がっていまして、日ごろの仕事ぶりが察せられました。
おにぎり・そば・焼きそば・焼き鳥などどれも手作りのもので大好評でした(唯一、他の祭りと違ったものは生ビールがなかったこと、飲みたい人もいたのでは?)。

数年前から福祉構造改革が進められ、昨年から障害者自立支援法が施行されて、来年4月からは後期高齢者が独立した医療保険制度になることをあいさつで申し上げましたが、制度の立派な趣旨とは裏腹に、国の本音は厳しい財政事情から増え続ける社会保障費を抑えようとの思わくにほかなりません。結果としてリハビリセンターでは利用者の負担が大幅に増え、施設の運営収入は減少するという状況になり、厳しさを強いられています。これは介護保険制度を受けている特養なども同様です。弱者に国のひずみのしわ寄せが来る国の福祉行政に、なんとも不満を抱かざるを得ません。もっと現場の実態を知ってもらいたいものです。

そうは言っても、日々暮らしているわれわれです。一人暮らしのお年寄りが、都会の息子さんから一緒に暮らそうと言われても滝上から離れないのは、隣り近所、茶飲み友達、ゲートボール仲間など心配してくれる人たちが回りにいること。「心配とは、心を配ること」なのです。やっぱり住み慣れたこの滝上が一番いいからなのではないでしょうか。これが田舎の、童話村のやさしさで、童話村の精神は、自然豊かなまちで環境を守り、安全で安心な暮らしを互いに助け合いながら自立する循環型のまちを作りましょう。ということです。
今回は二つの話題について書いてみました。朝夕ようやく涼しくなってきました。季節の変わり目になります。寝冷えなどせぬように気をつけてください。ではまた。

滝上町長 長屋 栄一

お問い合わせ

総務課 庶務係

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