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町長室へようこそ No.91

11月18日に東京NHKホールで開催された全国町村長大会に前後して、視察と要請活動を行いました。

東北3県のバイオマス活用視察

14日から林業関係者と共にバイオマス活用に向け、東北の先進事例を視察しました。

山形県最上町では、病院・保健・介護施設等を連結させ、バイオマスによる熱供給を行い、さらに若者定住用モデルタウン地域の住宅造成工事が進められていました。今後民間によるバイオマス発電が進められるとのことです。

特筆すべきは、森林管理署支署と利用協議会が町内の国有林をバイオマス燃料用に活用できる「共用林野」として利用する契約を全国で初めて結んだことです。国有林の活用事例として参考になるものです。

岩手県紫波町では、11haの土地がPFI事業(民間資本活用)により民間の発想で図書館が入った農産物の直売所や集会施設、クラブチームが使うバレー専用体育館と宿泊施設、50区画余りの分譲地、さらに役場庁舎が併設されているなど、ニュータウンとして形成されており、木質チップを町が供給し、熱供給は民間が行っています。それぞれ、進行途上で課題も抱えているのですが、エネルギーの自給を進める上で大いに参考になった研修でした。

佐賀県・福岡県研修 管内特産品の販路拡大と市場調査

18日全国町村長大会終了後福岡に移動し、管内町村長と共に佐賀県玄海町のふるさと納税、有田町の街並み整備、福岡県糸島市の産直市場、福岡市の(株)山口油屋福太郎を訪問しました。

このうち、(株)山口油屋福太郎は、明治からの創業で、食用油製造が始まりですが、現在は製造・卸・輸入など総合卸食品企業で、明太子とせんべいで有名な会社です。社長である山口毅氏の講話を聴きました。明太子入りの“せんべい”「めんべい」が平成23年(2011年)テレビで紹介され人気商品となり、倍々で売れるようになったが、でんぷんが不足し困り果てていた時、NHKラジオの朝の番組で小清水町農協青年部がでんぷん団子のギネス記録に挑戦した話題を聞き、さっそく小清水町農協に電話をし、会って窮状を訴えた。会食の席でこちらに工場を作りませんかと誘われ、廃校になった二つの小学校を購入し、せんべい「ほがじゃ」の製造を始めました。その後わずか数カ月で北海道のお土産を席巻した理由を聞くと「ネーミングとデザイン」「組織を作って売り始める」ことだそうです。情報収集後の行動力・決断力も並はずれと感じました。社長は将来、北海道の規格外の野菜を加工し給食の食材を作る地産地消を目指しています。80歳になりますが、70歳を前に社長職を引こうと考えていた時、スズキ自動車会長兼社長の鈴木修さんに「経営に必要なのはやる気であり、年齢は関係ない。もうこれ以上やる事がないところまで仕事をやれたら、どんなに楽しいかわからない」と言われ、引退を考えるのをやめたそうです。

今回、出会いを生かすことで道が開ける社長の体験談は極めて有益でした。 福太郎の役職員の前で各町村の特産品のPRをしました。滝上町の人参色のトマトジュース、スィートコーンフレークに興味をいただき、商機につながればと期待しています。
福太郎工場見学記念写真

滝上町長 長屋 栄一

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