町長コラムNo.14 「ロールモデル」
【ロールモデル】
【旭川市立大学】7月20日、旭川市立大学の保健福祉学部コミュニティ福祉学科の大野教授のゼミナールの学生さんたち7名が、滝上町内をフィールドとして、地域福祉資源調査を行いました。旭川市立大学・旭川市立大学短期大学部とは2月13日、役場にて包括連携協定締結式を実施し、今回の訪問は協定事業の最初の一歩となります。調査の目的は、滝上町内にかかえる課題について、ゼミにおける学術研究のテーマとして抽出するもので、その研究成果は本町行政運営の材料として活用させていただきます。学生の皆さまは、社会福祉法人滝上ハピニス、社会福祉法人滝上福祉会、一部農村地区町内会の皆さまの協力のもと、保健福祉、地域コミュニティ、教育などをテーマとして聞き取り調査を行いました。滝上町には高校も大学もなく、特に大学生については、どのような学生生活を送っているのかを知る機会は少ない状況です。今回の旭川市立大学の活動は、滝上町内に暮らす子どもたちのロールモデル(将来の自らのイメージ)の一つとしても映ったと思います。旭川市立大学との連携において、地域課題の解決やひとづくりにおいて、今後も協力をいただきながら着実に進めて行きます。
【童話村たきのうえ「まなび場」】
8月7日、童話村たきのうえ「まなび場」を運営する大学生や社会人の皆さまと、浮島湿原に行ってきました。「まなび場」とは、町内の小学5年生から高校3年生を対象として、8月6日から9日までの4日間、道内外の大学生や社会人と一緒に勉強したり体験学習に参加するものです。また、参加者たちの日々の悩みや将来のことについても、大学生等が自らをロールモデルとして一緒に考える場でもあります。この事業は、5月から始まった中学生を対象にした「オンライン学習サポート」の一環です。普段は継続的で自主的な学習習慣の確立と基礎学力の向上を目指した学習支援が行われていますが、夏休みの4日間については、普段オンラインで接する学習支援者と直接話し合い、選抜された大学生たちが子どもたちの「まなびの場」をサポートしました。大学生と直接接することで、自らが将来学生になった時の活動イメージを描いた子どもたちもいるようです。
さて、浮島湿原に行った時の話です。天気も良く青空に恵まれたこともあり、定番以上の圧巻の光景を体験できました。学生たちは「一日中ここにいたい」「想像以上の景色」「沼に写し出された景色が絶妙」とそれぞれが感動していました。浮島湿原については、ここ数年は小学校の授業の中でも体験する機会が増えてきましたが、まだ行ったことのない子どもたちも多くいます。「まなび場」において、町内の児童・生徒たちが、大学生たちから地域の素晴らしい資源を教わることで、自らの町に対してさらなる誇りと自信をもつ機会となったと思います。将来「まなび場」に参加した子どもたちが学生や社会人になった時、社会のことや滝上の魅力について、次代の子どもたちに教えてくれる日がきっと来ることを確信した、浮島登山となりました。
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