町長室へようこそ No.9
新年度が始まりました。30年続いたガソリンの暫定税率が切れて値下がりした一方、食料品が軒並み値上がりし台所を直撃していますが、このところの政治の動きにはやりきれなさというか、与党も与党ですが、1カ月以上も審議をしない野党にも腹だたしさをおぼえます。暫定部分が戻らない場合滝上町は年間4,800万円ほどの減収が予想されます。継続事業でも補助や起債を受けているものは国や道の交付決定が出なければ工事の発注ができません。遅れるほど業界に及ぼす影響は大きくなりますから、首長の心配は増すばかりです。このような心境の時に、桜の木の下でジョッキ片手にのうのうと談笑している国会議員をテレビで見ると、(国民不在どころか、おもわず言ってはいけない言葉が口から出てしまいます。・・・・・・・!!)これもどういうものかと思ってしまいます。政治は国民の半歩先を歩くもの、との言葉がありますが、この状況、国民のほうが政治を見放して先に行ってしまうことになりかねません。しっかりしてもらいたいものです。

休所式には子供たちはもちろん、卒所者や地域の人たち、60名余りが集まって児童の踊りやピアニカ演奏、歴代の先生からの手紙、OB・OGの思い出話など、和やかにおこなわれました。スライドでは古いお宝の写真も紹介され、保護者である親たちの幼児期の画面には思わず歓声が沸きました。所長の新井邦彦滝西小校長先生から保育所開設に向けた、貴重な文書つづりが紹介されましたので、記しますと、昭和33年に保育所設置の嘆願書が議会に出されています。内容は、「地域の戸数が200戸近くになり、酪農への切り替えをしなければ経営の困難が予想される、営林署への出稼ぎも益々盛んになり最近は乳児や学齢前の幼児を連れて出稼ぎする気の毒な姿が見受けられる・・・・作業能率と危険防止の点、農繁期における子供の世話・・・・・早急に保育所の設置を」と、文面からは切実さが伝わってきます。

この内容を見てみますと、現在と比べ、隔世の感がします。その後、昭和40年(1965年)には滝西公民館が完成し移動。平成8年(1996年)には新公民館への移動に伴い、通年保育所として運営されてきたものですが、少子化の波にやむなく休止に至りました。
これまでかかわってこられた大勢の方に心から感謝申し上げます。
施政方針でも述べましたが、今年中に幼稚園・保育所の方向づけを保護者の皆様方からのご意見も伺いながら決めていく予定です。
新年度もがんばります。
滝上町長 長屋 栄一
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