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町長室へようこそ No.23

遠軽自衛隊記念式典

式典にて、樽酒の鏡開きをしようとしている写真6月21日に、遠軽自衛隊創立58周年記念式典に出席しました。この式典に合わせ駐屯地は一般住民に開放されて、普段乗る機会のない戦車・装輪車などの体験試乗、模擬売店などがあり隊員家族や自衛隊協力会、地域住民など大勢の人でにぎわいました。模擬演習では空挺降下があり、1200m上空から降下し風の強い日であったにもかかわらず、5隊員が互いの高度差と距離を保ちながら、見事に目の前の着地点に降りました。普通のパラシュートと異なりパラプレーン用の仕様で自在に操れるそうですが、高度な技術であることは間違いありません。

自衛隊員が屋外で整列している写真今年の観閲行進は各中隊が担当町村の町旗を掲げ、町章のいわれを紹介する趣向でした。滝上町の担当は重迫撃砲中隊で、災害などにはまず担当中隊が対応にあたります。ちなみに6月10日のタケノコ山遭難では、自衛隊に出動を依頼しており、第1陣の重迫撃砲中隊30人が遠軽から出動しました。幸い10分後に発見されたため、引き返していただきましたが、発見されなければその1時間後に第2陣100人が出動する予定でした。自衛隊は国防・国際貢献はもとより、地域の災害支援など生命・財産を守っていただいていることに感謝するものです。

タケノコシーズンも終わりましたが、一人で山に入らないようくれぐれも気を付けてほしいものです。

期成会要望

翌22日から札幌を皮切りに、西紋5市町村の首長・議長による期成会要望活動をおこないました。道議会では就任したばかりの当管内選出の石井孝一道議会議長はじめ会派ごとに要請活動を行いました。道の各部局・開発局に対しても、各市町村の要望をしましたが、重要課題は何と言っても道立紋別病院の移管です。来年4月からの広域での運営開始に向け、「医師の確保」・「病院の建て替え」・「医療器材設備の更新」・「運営費の赤字補てん」などについて道と精力的な協議をしていかなければなりません。

大規模林道工事は、緑資源機構の問題で休止状態ですが、この未開通区間2.9kmの整備については、事業が大きく変わり、道と地元町村の負担が大幅に増加することと、費用対効果の面で課題が大きく、道からの結論はもらえませんでした。昨年地元で開かれた公聴会でも、完成を望む意見と中止を求める意見とに分かれました。この林道、昭和54年(1979年)に着工されてから30年経って8割方完成していますが、残る距離は短いものの、地形的に難所でトンネルと橋の工事が中心になることから、費用は今までに投じたと同じ位かかるとも言われています。町では従来の地元負担の範囲での完成を要望していますが、道の返事待ちという状況です。

東京での要望活動も無事終えましたが、昨年と違い国の緊急経済対策の影響もあって、「最後のチャンス」という言葉が各省庁で聞かれました。経済対策として地元の手出しが極めて少ない公共事業が色濃く打ち出され、「100年に1度の危機ながら、100年に1度の大盤振る舞い予算が出るのは今しかない」との認識が浸透しているように感じました。問題は計画提出の〆切があまりに短いことです。町として出来るだけ活用するべく議会とも協議をしながら職員ともども頑張っているところです。

トップセールス

要望活動の合間を使って、村山議長とともに滝上町に来られたことのある農水省の幹部の方々を訪ね、来町のお礼と今後の懸案事項について懇談をしてきました。5月に来町し農業者との意見交換会をしていただいた佐藤畜産部長室では、お茶代わりに牛乳がでてきました。(霞ヶ関でお茶が出ること事態珍しいのです)部長自ら全国47都道府県の出先にも声をかけて、牛乳の消費拡大に協力しているのだそうです。

次に永田町ビルにある全国木材連合会を訪れ、本町の林業協同組合が行っている「木質資源利用ニュービジネス創出モデル実証事業」の採択内定(2年目)のお礼と指導をお願いしてきました。この事業は今まで切り捨てられていた間伐材などの効率的な収集方法や、バイオマスの安定供給システムの実証試験に、木材連合会から定額の助成金が出るものです。森林組合・JAオホーツクはまなす・農業振興公社・日本製紙・滝上町が共同実施者となっています。昨年は全国で11か所選ばれ、木材不況下でこの事業が大いに役立っています。

翌日6月26日は、渓谷遊歩道ウオークや陽殖園のツアーに団体を送り込んでいる新宿にある「クラブツーリズム本社」を表敬訪問しました。新宿駅で迷ってしまい、何とかたどり着いたのですが、13階建てビル全部がクラブツーリズムで、驚きました。陽殖園に何度か訪れたという社員の方々に会い、滝上の魅力を宣伝してきました。秋のツアーを全国募集していて、1本は定員になり、2本目を宣伝しているそうです。ホテル渓谷に宿泊ですから、滝上の秋のよさを味わってほしいと期待しているところです。

大津童州先生に紺綬褒章の伝達をしました

長屋町長が大津童州先生に紺綬褒章を伝達している写真同日午後、大坪教育長と合流し書宗院副理事長大津先生の自宅を訪れ、昨年寄贈していただき100年祭で披露を致しました六曲一双屏風の書に対し、国から紺綬褒章の叙勲が町に届きましたので、これを持参し、お弟子さんの立会いの中伝達を行いました。先生は「叙勲は思ってもみなかった。人生最大の喜びです」と、今後とも滝上町との交流を深め、来年の芝ざくら時期にお弟子さん方と訪れたいと話されていました。滝上町との仲を取り持った紋別市出身の書宗院参与、五十嵐力ご夫妻もことのほか名誉なことと喜んでいました。
長屋町長と大津童州先生、お弟子さんたちとの記念写真
 
今回はブログが長くなりましたが、東京では以上のようにフル活動でした。トップセールスの手ごたえを感じた出張であったと思います。

ようやく夏らしい暑さがやってくると思いきや、天候不順が続き、農作物が心配です。夏らしい天気がほしいですね。

滝上町長 長屋 栄一

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