町長室へようこそ No.29
国有林の施業管理を所在市町村に委託できないだろうか?
1月19日、「北海道森林管理局国有林野等所在市町村長有志連絡協議会」が札幌で開かれました。長い名称ですが要は国有林のある自治体の首長と国との意見交換の場です。滝上町からも木質バイオマスの利活用や資源の情報提供を北見事務所に要望しておりますが、道内各自治体からのいろいろな意見要望が報告されました。その中に「所在町村の国有林の施業は地元業者に」というものがありました。私もこの考えに全く同感でしたが、国の回答は「透明性と公正な競争との観点から一般競争入札で」というものでした。
そこで、同じような考えがあるのだなと前置きし、「地域にとって、将来的に安定的な仕事の確保は重要である。造材業者など林業者の雇用の場作りは町の活性化につながる。そのために国有林の一部の施業管理を所在町村に委託できないものか。」と、申し上げたところ「随意契約の廃止は大きな流れ、総合評価を入れるので地元業者だと心配ない。国有林と民有林と一緒になって施業することによりロットの確保ができるので地元の支署と協議したい。ただ、国の財産を一部でも自治体に管理委託することは、林野庁の組織そのものの存在にかかわることにつながる」という答えでした。平たく言えば一部でも市町村で施業管理ができたら、なぜ全部できないのかという意見が必ず出てくる。すると林野庁の組織そのものの見直しに発展するというものです。
私は組織のことまで考えているわけでなく、森林管理局の支署には山林の手入れをする作業班がありませんから、国有林の一部でも町有林・民有林の施業と合わせることで、合理的な施業とバイオマス資源の利活用ができ、それが地域での安定的な雇用につながるわけです。出席していた他の町からも同調する意見がありました。
政権が変わって全く新しい発想が出てきていますから、あながちこの可能性もゼロではないのかもしれません。
5町長で新年のあいさつまわり

高橋知事にも時間を取っていただき、各町の現況と産業振興に関する意見交換をしました。滝上町の渓谷ウオークについては、体験観光はこれから増えていくのでよい取り組みとの認識でした。知事からは、道の財政は厳しいが、昨年は湿害があり農業の基盤整備の必要性を理解しているという話がありました。今後の道の対応に期待するところです。短い会見でしたがお互いエールを交換しました。まじかで見る「はるみスマイル」には華を感じますね。
冬の渓谷ウォーク前夜祭


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22年度予算の査定も終わり、年度末に向けてラストスパートです。
滝上町長 長屋 栄一
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