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町長室へようこそ No.36

酪農学園大学と地域総合交流協定を結ぶ

調印式の参加者たちとの記念写真9月10日、ホテル渓谷で「滝上町と酪農学園大学との地域総合交流に関する協定書」の調印式が行われました。これは3年前から滝上町の酪農家が酪農学園大学の実践酪農学体験研修に学生を受け入れていることがきっかけとなったものです。今年は1年生15名が10戸の酪農家にホームステイし10日間酪農の体験学習をします。酪農学園では大学で学ぶ「座学」と同等に現場で学ぶ「実践学」を重視しており、滞在農家での実践を通じて得たことが更なる学習意欲の誘いと循環につながる。また農家および地域との交流が人間形成につながるものと確信を持っています。同日行われた交流会でも受け入れ農家からは「10日間の短い期間だが、来たときと帰るときでは顔つきが変わる。自信をつけた顔になる」との声がありました。今回の協定は滝上町が大学の教育・研究に協力する一方で、大学は滝上町の産業・文化・生活・教育などの振興に協力するという、相互に持っている課題について交流を進めながら協力関係を高めていくものです。

交流会で谷山弘行学長は「最近は草食系男子、肉食系女子といわれるように大学でも女子学生のほうが積極的」との話を裏づけるように賑やかさは女子学生が勝っていました。が、出席していた受け入れ農家のご婦人方も決して引けはとっていないように見えました。女性が勝っているのは最近に限ったことではないとわたしは思うのですが・・・。

うたごえ喫茶 ともしび

参加者が手振りしながら楽しげに歌っている写真8月28日、2回目となる「うたごえ喫茶 ともしび」が滝上で開かれ参加しました。昔、新宿歌舞伎町にあった「ともしび」に行ったことを懐かしく思い出しました。うたごえ喫茶の特徴は会場にいる全員が主役で歌い手なのです。カラオケのように歌う人・聞く人の区別はありません。うまい下手に関係なく、知っている歌はもちろんですが、知らない歌もついて歌えることです。中には手話を取り入れた歌もあり、会場全員が手振りを加えた光景はうたごえ喫茶独特の楽しさがありました。高校時代フォークグループ活動を少しやっていましたので、知っている歌も結構あり、2時間余りが瞬く間に過ぎてしまいました。
後日世話人の一人である徳村杜紀子さんが来られ、ともしびのスタッフの方が滝上での雰囲気と盛り上がりに感心しきりだったこと、紋別や旭川からの参加者は滝上での開催を気に入ってくれたことなどを伺いました。次回に期待しています。

ふれあい広場・健康まつり

祭り会場に集まる老若男女の写真8月29日、今年のふれあい広場・健康まつりは昨年よりも人出が多く、特に子どもさんが多かったように思います。この行事は子どもから高齢者の方、障害者の方、地域住民がともに手を携えて、福祉に対する理解を深めていただく有意義な一日にしたいとの趣旨で開催しているものですが、裏方として手伝っていただける多くのボランティアの皆さんに感謝しております。

あいさつでも触れましたが、いま「無縁社会の闇」と呼ばれる高齢者の所在不明問題がクローズアップされています。経済発展で便利さや豊かさを享受している社会になったものの、都市部では高齢者に限らず、住んでいる家族自体が地域と希薄な人間関係にあることが表面化しました。地域とのつながりはおろか、肉親とのつながりさえ希薄化している社会、ゆがんだ社会があります。それぞれ事情があるにせよ、肉親・親の行方を捜しもしないことや年金をもらうために死亡届を出さないことなど常識では考えられない現実を知らされました。以前はやった東京砂漠という歌の中に「人はやさしさをどこに捨ててきたの」という一節がありますが、やさしさを捨てて、砂漠のように乾燥した人間関係になってしまっている一面があると思います。

一方田舎はというと、人口の減少によるさまざまな問題があるにせよ、昔からの人と人・地域とのつながりは根付いており、お互いに心配しあう温かさがあります。人の心の幸せや豊かさは地域に住む一人の人間として存在が認められ尊重されることによってはぐくまれ生き甲斐につながっていくと思います。
滝上町が目指している童話村の精神は、ふれあい広場・健康まつりの趣旨にあるように住民がともに手を携えていく町づくりを目指しているものなのです。

ようやく猛暑も一段落し、少し過ごしやすくなってきましたが、秋の気配はまだ先のようです。

滝上町長 長屋 栄一

お問い合わせ

総務課 庶務係

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