町長室へようこそ No.39
平成23年(2011年)卯年、皆さまには健やかに新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。今年も「町長室へようこそ」のご愛読をよろしくお願いいたします。
北野家の訓え
昨年12月19日に「北野家の訓え」と題して北野大(まさる)さんの講演会が町文化センターで開かれました。開演前に楽屋にご挨拶に伺ったところ、マネージャーの女性が、カーリング日本代表としてオリンピックに出場した常呂町出身の小野寺(旧姓)選手の妹さんと分かり驚きました。お父さんとは4Hクラブや青年部で活動していた旧知の間柄ですから、それはともかく北野さんは楽屋でもテレビと同じニコニコ顔で全く変わりません。過去に何度か舞台の顔と楽屋の顔との落差に、芸能人の現実を見て来ましたのでむしろ変わらないことに驚き、親近感を覚えました。大さんはご存じ北野たけしさんのお兄さんです。母からの教訓として教わった5つのことばを紹介してくれました。
- 稔ほど頭を垂れる稲穂かな・・・空っぽの穂(人の頭)は立ったまま
- 自慢・高慢馬鹿がする・・・自分に自信がない奴に限っていばりたがる
- 一杯の酒に城が傾く・・・タダ酒はわいろにつながり家を無くす
- お金をもらって怒る人はいない・・・お金の魅力と魔力
- 人は物をほしい時に物をくれない・・・何かの見返りを期待しているからくれるので、本当に困っている時はくれないもの



ゆでガエル
1月6日役場の仕事始めにあたり、トム・ピーターズの「ゆでガエル理論」を引用して訓示をしました。カエルは水温15度の時一番気持ちよく泳ぐ。1度ずつ温度を上げていくと20度になっても、25度になっても、30度を超えても気持ちよさそうに泳いでいる。そして45度になると泳ぎながら死んでしまう。つまりゆでガエルになってしまう。しかし最初から40度以上のお湯に入れると驚いて飛び出してしまう。これは、組織に長くいると知らず知らずのうちに初心を忘れてしまう。その中にとっぷり浸っていると、自分の置かれている環境変化に気づきにくい事を言っている。慣れることは大事ですがその時の環境が当たり前と思ってしまうと、このゆでガエルのように手遅れになってしまう。町民目線から見ておかしいと感じることを察知できる意識を常に持ち続けていただきたい。と話しました。小さな町では日々の変化は小さいものの、5年10年たち環境が大きく変わっても変化に気づかず、危機意識が緩やかな時間の流れによって薄められてしまう恐ろしさがあります。未来に何が求められているのか時代の風を読み、行政のとるリーダーシップの責務を痛感しています。
今年の干支は辛卯(かのと・う)、意味するところ昨年からの持ち越しの問題を打破・更新することを断々固として実行とありました。また辛酸・辛苦もありとか、厳しさには耐える自信がありますが、良い年だったねと言える年にしたいものです。
滝上町長 長屋 栄一
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