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町長室へようこそ No.56

札久留簡易給水事業に交付金決定!

町内で上水道が敷設されていなかった札久留地区に水道を引くことになりましたが、決定に至るまでをお知らせします。昨年4月、町内会から近年自家水が恒常的に枯れたり季節的に濁ったり、水質の悪化などから安心して飲める水を何とかしてほしいと要望がありました。しかも2~3年のうちにという難しいものでした。国の事業に乗せるには通常要請してから調査・設計・認可協議などがあり、事業着手までに数年かかります。

札久留は距離が13kmと、水道を引くとなると億単位の事業費が予想されました。総合振興局にも相談し補助事業を探しましたが、合致する事業も見つかりませんでした。しかし地域的な課題であり、できるだけ早期に前向きに取組むことを約束しました。水源については専門家による調査検討の結果、最も安定的でかつ工事費も安価にできる雑用水からの延長が採用されました。

事業規模が大きく補助事業がないと町の持ち出しが大きくなり、ほかに予定していた事業を繰延しなければならなくなることを覚悟しながら当初予算に計上しました。農水省とはこれまでもいろいろな事業で相談に乗っていただいていますので、窮状を相談したところタイミングよく、新しく出されたメニューに該当するとの朗報をいただきました。24年度分を募集するというのです。しかし、申請開始まで時間はいくらもありませんし、限られた予算枠に全国から相当数の申請がありそうだとのことでした。さっそく農水省に担当者を派遣し計画書類の作成に取り掛かりました。道及びオホーツク総合振興局のご協力もいただき、短期間のうちに何とか〆切に間に合にあわせることができました。

道道61号線の画像さらにもう一つの課題は、水源にする雑用水は国営事業で敷設した施設なので、新たな利用については国の許可を得る必要があります。しかも無償利用ではなく、負担が必要なことを知らされました。水源として使ってもよいという許可がなければ農水省に出した計画も“みずのあわ”となってしまうのです。網走開発建設部に出向き要望したところ、開発局にも親切にとり進めていただき、雑用水を水源として使える見通しとなりました。

6月に上京した折に農水省に参りましてこの事業に対する交付金「平成24年度農山漁村活性化支援プロジェクト交付金」の交付内示を直にいただきました。全国で採択が約50地区中、減額されたところもあるなかで滝上町は満額が認められました。今年度は事業費で1億400万円、交付金5200万円です。3年間の総事業費は4億円、うち交付金が2億円。残額2億円の負担分すべてに有利な辺地債(返済の80%が交付税で補てんされる)が認められましたので、実質町の負担は10%となり、かっての国営総合農地開発事業の地元負担分10%と同じになります。

今年度から設計と一部工事に着手いたします。
札久留の皆さんの水の見通しが立ったことと財源の確保が出来たことに安どしています。
農水省には特段の親身な対応をしていただき心から感謝申し上げます。

滝上町長 長屋 栄一

お問い合わせ

総務課 庶務係

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