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町長室へようこそ No.92

丙申(ひのえさる)年は

今年の干支は丙申(ひのえさる)。十干と十二支を組み合わせ60年で一巡しますが、丙申年の意味合いは「物事の形が明らかになり固まっていく、物事が大きく進歩発展し成熟する年になる」と言われています。60年前の丙申は昭和31年(1956年)で、本町にとっては大きな懸案が解決成就した年でもあります。
それは医療の問題で、当時の人口は13,000人を超えており、町内の衛生施設は医院4、開拓診療所1、隔離病舎1、歯科医院2がありましたが、手術を要する重症患者は都市に出なければならず、町立病院の設置が叫ばれていたものの、莫大な費用が掛かることから延び延びになっていました。
そうした折、国民健康保険事業で病院を建てると町の持ち出しが少なくて済むことがわかり真剣に論議されました。ただ、国保事業は戦時中に多額の負債を残して解散した苦い経験があり、町民の同意が得られるか心配されましたが、該当世帯の7割が賛成し、国保事業の再開と病院建設に着手し昭和31年6月に2千万円を投じた国保病院が元町に完成しました。その後老朽化に伴って現在地(幸町)に移転しましたが、60年前の丙申年はまさしく干支の意味する大きな事案の合意形成ができ、実現にこぎつけた年でありました。
現在、当町にはその医療をはじめ数多くの課題がありますが、優先順位をつけながら取り進め、丙申年ならではの成果が上がったと言われる年にしたいと思います。

国道273号携帯電話不感地帯早期解消に向けて

昨年11月国道273号で起きた死亡事故が、同区間の携帯電話がつながらない問題を新聞等で大きく取り上げられました。年の瀬も押し迫った12月22日、西紋別地区総合開発期成会では273号携帯電話不感地帯解消問題に絞り、宮川紋別市長はじめ各首長、議長に参加していただき、携帯電話事業者3社、北海道開発局、北海道総合通信局、道庁に要請活動をしました。
開発局では既に携帯3社と北電による「携帯不感地帯解消連絡調整会議」があり、東北大震災以来会議が開かれていなかったが、年明けの早い段階に開催するとの前向きな回答がありました。会議内容の情報提供と自治体が加わっての会議の開催を重ねて要請しました。一方、携帯電話事業者からは、すでに現地調査はしていることに加え、3つの課題が提起されました。(1)伝送経路~基地局(鉄塔)までの線の設置、(2)電力~基地局まで必要な電気容量の確保、(3)用地の確保~電波通信に最適な用地の確保や塔の高さを制限される公園法にかからないか、等々です。
3事業者とも採算性については厳しい見通しでしたが、ある事業者からは国道・道道は全線で通話できるように取り組む方針であるとの回答をいただきました。道民の困っている問題ですから、関係機関の強い連携のもと、早期の実現に向けて取り組んでまいります。

滝上町長 長屋 栄一

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