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町長室へようこそ No.121

北海道150年記念式典 両陛下を拝顔して

8月5日、北海道立総合体育センター「北海きたえーる」で開かれた式典には、3,000人位の参加者がいたであろうと思います。天皇皇后両陛下がご臨席とあって、入場には厳しいチェックがありました。私は一番前の100人ほどの一角、最前列ではないものの、両陛下がよく見える位置に座ることが出来ました。セキュリティの面から第1部の式典開会10分前から席を立つことが禁止され、式辞、祝辞に続き、二人の高校生による青少年の誓いはとても新鮮で、未来へ望む若者らしい力強さが感じられました。

アイヌ民族の伝統芸能であるムックリとトンコリ演奏、古式舞踊である剣の舞やイオマンテの踊り、地域の伝承芸能である松前神楽、江差追分は、アイヌの古式文化を絶やすまいと引き継がれていることや蝦夷地と呼ばれる時代から連綿と歌い踊りつがれている芸能として、心にしみるものでありました。この間、両陛下は背後に控えていた窪田副知事からの説明にうなずかれたり、何度もたずねられていました。

式典終了後、退席するにあたって、会場いっぱいの参加者の万雷の拍手に何度も答えられ、出口では二度振り返って名残惜しそうに手を振られていました。両陛下が各地を訪問の折、集まった人々が涙を流すシーンをこれまでテレビで見てきましたが、今回間近で拝顔し、われわれ国民に対するいつくしむオーラというか醸し出す優しさというか、理由なく熱いものがこみ上げてきてたまりませんでした。周りの首長の中にも同じ感動を持った方が何人もいて、自分だけではないのだと安心しましたが、天皇皇后両陛下を間近で拝顔した最初で最後の機会になったと思います。

無縁の碑

修復作業が進む無縁の碑の画像お盆も過ぎて、墓参りは年中行事の一つですが、たきのうえ霊園に無縁の碑があります。かつて町内に複数あった公営墓地が廃止され、たきのうえ霊園に移転するに伴い、縁故者のないことになった墳墓の遺骨を納めるために無縁の碑を建立したものです。これまでもいろいろな事情から遺骨を預かるケースもありましたが、大部分は連絡先が途絶えているものです。

昭和46年(1971年)の建立ですから経年劣化が目立ち、この程修復することになり、過日、施工する業者と共に鎮魂の行に立ち会いました。多死社会を迎え、核家族化が進み、全国的に墓じまいが増えているとも聞きますし、他人と一緒に納骨する共同墓も注目されているなど、お墓のあり方も様々な考え方が出てきました。たきのうえ霊園もかつては申し込みに応じきれなく、区画を増やしてきた経緯がありますが、今は空き区画が増えつつあり、お墓事情も時代の変化にさらされている昨今です。

滝上町長 長屋 栄一

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