町長室へようこそ No.135
新春あれこれ
令和初の新年も1月半ばを過ぎ、新年会も一服というところです。この冬は当地に限らず、雪が極端に少なく、冬まつりの中止や縮小が相次いでいます。先日あいさつ回りに網走気象台を訪問した折、台長に見通しを尋ねたところ、3ケ月予報では雪の量は平年並みとなっているものの、雪を降らせる低気圧が中々北海道に近づかないのだそうです。過去に本町で雪の少ない年は、平成3年(1991年)で、1月半ばの積雪が12cmでした。このままですとスキー場がオープンできず、除雪の委託を受けている業者、春先の畑の水分不足などの影響があるわけで、雪乞い神事をしているニュースにうなずくばかりです。今年の話題は何といっても、56年振りに日本で開催されるオリンピックでしょう。東京がメインですが、猛暑を避けるためマラソン・競歩は札幌での開催が決まりました。昭和39年(1964年)の東京オリンピックの時、私はまだ小学6年で、体操男子・団体や東洋の魔女と呼ばれた女子バレーが金メダルに輝き、日の丸が上がるのを見て、子供ながらに感動したことを覚えています。今のように野球やサッカー、ミニバスなど、少年団活動がなかったからかもしれませんが、今の子供たちはどんな思いでオリンピック・パラリンピックを観るのでしょうか。日本は東京オリンピックを機に、テレビが普及し、新幹線や高速道路の整備が全国に伸展するなど、近代化を推し進める切っ掛けとなったものです。今回の特徴は会場整備などに全国から提供された木材がオリンピック終了後、地元に戻り再び活用されたり、選手村に段ボールベッドが使われる等、持続可能な社会の実現に向っていることが感じられます。50年後、このオリンピックがどのような変化につながったと語られるでしょうか。
今年度から地方創生の第2期対策が始まります。5年前は東京一極集中にブレーキをかけ、東京から地方への移住定住が大きなテーマでした。その実現のため各自治体が目標数字を掲げ人口減少を緩やかにすべく取り組んで来ましたが、一極集中は解消されないまま今に至っています。全国では地域おこし協力隊員の6割位が定住しているという実績がありますが、それを遥かに越える首都圏への流入があるということです。学者によれば人口減対策は50年くらい続けて初めて効果が現れる息の長いものなのだそうです。最近言われだしたのが関係人口です。移住定住とまではいかないものの観光客以上のかかわりを地域と持つ人を増やしていこうというものです。本町でもチョット暮らし住宅の利用が増えていますし、協力隊員の定住もあり、農林分野や観光分野で新たな雇用が生まれていますので、町の魅力をもっとアピールし、社会減の縮小と関係人口の拡大など、地方創生2期対策を進めたいと思います。
今年も時事の話題や所感を書きますので、どうぞご愛読ください。
滝上町長 長屋 栄一
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