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町長室へようこそ No.146

新年の恒例行事

正月の恒例行事である成人式と出初め式、中でも行進曲が響き渡る中での凜とした消防団の分列行進は新年の幕開けにふさわしい行事です。新しい年が始まったなと実感するのですが、今年は新型コロナの感染防止から中止となり拝見することができないのは誠に残念です。消防団の長い歴史の中で出初め式の中止は初めてのことではないかと思います。
一方、成人式は各地で延期や中止が伝えられていましたが、滝上町は新成人対象者にあらかじめ体調のチェック記録などをお願いし、ご家族と来賓の出席を最小限に押さえ、式の短縮化を工夫するなど感染防止対策に万全を期すなかで挙行しました。成人式は人生の中でも大きな節目の行事ですから、恒例の新成人一人ひとりがステージ上で挨拶する中でも挙行への感謝の言葉が多く聞かれ、やってよかったとの思いです。不要不急の自粛で同級生が会うこともままならない状況でしたから、嬉しさもひとしおだったのではないかと思います。
成人式の様子開催前、新成人の皆さんが帰省し、成人式を実施することに町内で不安の声があったのは承知しています。新成人の皆さんもコロナ禍の中で、自分が感染源とならないよう責任ある日常生活を送っていただいたものと思いますし、彼らの良識ある行動を信じようとの思いが主催者側にあったということです。新成人の屈託のない笑顔のように、明るい日常を取り戻したいものです。

不要不急と必要火急

感染拡大がおさまらず、不要不急の往来自粛、不要不急の外出自粛、同居家族以外との飲食自粛など、不要不急の言葉が頻繁に使われています。
「不要不急」の反対語は「必要火急」あるいは「必要緊急」です。人間の生存にかかわる最低限必要なものでしょう。これだけあれば生命を維持していけるものです。生命維持にかかわらないものは、不要、いわばいらないものになるのでしょう。飲食・旅行・娯楽はじめそれらに係わる関連産業が大きく落ち込んでいます。落ち込んでいる業種で生計を立てている人々の生活が追い込まれ、国は経済を回復させるべくアクセルを踏んだかと思うとブレーキをかけるちぐはぐな方針を演じていますが、これまで不要不急の対象とされているもの、仲間と一緒にお茶を飲んだり食事をしたり、お祭りや行事に参加し賑わいを楽しむこと、文化活動やスポーツ観戦が実はわれわれの生きる活力になり、人の心を豊かにする大事なものだということが一層明確になったものと思います。必要火急のものだけでは人間は暮らしていけないということです。
町では忘年会・新年会もなく、厳しい状況に置かれている町内事業者の下支えをする補正予算を組む予定です。今は、感染防止に一人一人ができることを実直に行って、牛歩のごとく着実に前に進んでいき、不要不急の四文字が使われない世の中に早く戻していきたいものです。

滝上町長 長屋 栄一

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