ここから本文

緊急事態措置とワクチン接種 

   北海道でも新型コロナ感染者が急増し、医療がひっ迫していることから5月16日から31日まで緊急事態措置が発せられました。今回の特徴は全道が同じ措置内容ではないことです。北海道は九州の2倍の面積がありますから、札幌市など感染が急拡大している地域とそうでない地域を一律に措置を講じるのはいかがなものかと、意見を申し上げてきました。他の首長からもそのような意見があったと思われますが、札幌市や石狩地区、旭川市などが特定措置区域になり、一段と強い措置が取られた一方、それ以外の地域は措置区域とされ、公共施設の閉館などが自治体の判断にゆだねられたものです。町民の皆さんにはご理解の上、ご協力をお願いいたします。
   ワクチン接種の申し込みで混乱が報道されていますが、本町のワクチン接種は5月6日から、まず医療従事者を対象に始まっています。国は当初、2月下旬か3月には高齢者等とは別ルートで医療従事者用ワクチンを配布するとされていました。しかし、調達が間に合わなかったのか、高齢者の分から流用して接種することになったのが、遅れていると言われる最大の原因です。
   医療従事者、消防職員の接種が一度に大勢打てないのは、副反応が起きた場合、勤務を休まれ業務に支障がでる心配から一回の接種人数を決めています。順次、特老とリハビリ施設の入所者、入院患者、施設の職員、ヘルパーの皆さん、集団接種に従事する役場職員に同様にワクチン接種を進めていきます。2回目の接種が終わる予定は6月30日となります。
   一般高齢者には、混乱を避けるためにまず5月末に75歳以上の方へ、間をおいて65歳以上の方へ接種券を送ります。高齢者は集団接種となりますので、文化センターで6月28日から行い、高齢者1090人の2回接種を終えるのは8月上旬になる見通しです。 驚いたのは総務省から町長に直接電話が来て、医者と看護師を派遣したら7月中に終わるかとのことでした。厚生労働省ならばともかく、総務省は菅総理の7月までに終える発言を受けての確認と思いますが、そもそも原因は医療従事者用のワクチン遅れであること、又、本町は診療所や施設があることから、鋭意努力はしている旨伝えましたが、地方の慢性的な医師や看護師不足を普段から気にかけてほしいものです。
   接種の進んだ国などでは、マスクを外してもよいなどのニュースが流れていますが、予防接種は気持ちの上でも安心感が得られると思いますので、各自判断の上、ワクチン接種を受けられるよう願うものです。 首長の先行接種がマスコミの的になっていますが、それぞれ理由があるでしょうから、気の毒な感じもします。 私は65歳以上の番になってから受けようと思っています。

                            

                                                                              滝上町長 長屋 栄一

本文ここまで

ページの先頭へ