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町長室へようこそ No.164

夏季要望活動

 7月19日に上京し、医師確保にかかわる情報収集のため北海道東京事務所、全国自治体病院協議会本部を訪問し、当町の状況を説明しました。先方からは待遇条件だけでなく、町の観光や特徴、アクセスなども求人情報に掲載した方が良いとアドバイスを受け、早速問い合わせが来ています。地域の様子や趣味を生かせる環境を伝えることも大事な要素です。

 翌日から、オホーツク圏活性化期成会、西紋別地区総合開発期成会、高規格幹線道路旭川・紋別自動車道早期建設促進期成会の夏季中央合同要望と北海道土地改良事業団体連合会(土地連)オホーツク支部中央要望が集中しておこなわれ、汗の噴き出る中、各首長・議長と共に衆参国会議員事務所と省庁へ懸案事項について要請をしました。東京は湿度も高いので半袖だと背広の袖口が汗でぬれてしまうことから、長袖シャツが主流です。夏でも湿度の低い北海道とは大違いですね。

 土地連の役員になって初めての要請活動で、農水省農村振興局の土地改良関係の課長補佐の方々との意見交換をおこないました。各予算の実質的な案作りは課長補佐クラスですから、中身の濃い意見交換でした。また、参議院選挙も終わり参議院会館では入れ替わった議員の引っ越しがおこなわれていましたが、国会議員の方々とも懇談する機会が持てたことは有意義だったと思います。

子どもの村キャンプ訪問

 8月10日、恒例の熊出の沢でおこなわれている子どもの村キャンプ地を訪問しました。3年ぶりの実施となり、全国から多くの子供達が参加し、当日は班に分かれての夕食のコンテストがあるということで、木のかまどで思い思いの料理を作っている最中でした。これまで代表を務めてこられた徳村氏ご夫妻は高齢により、若手の藤村氏と沖縄西表島から来た鈴木氏に引き継がれています。森の中を流れる沢水の上にウッドデッキの団欒の場がもうけられ、一木テーブルを囲みながらの懇談は、涼しい水音にしばし暑さを忘れるひと時でした。

 今回のキャンプに参加しているメンバーの一人に21才になった「花さん」がいます。彼女が小学4年生の時、東日本大震災が起こり、千葉県流山市から放射能を避けるため家族4人で来られ、町が被災者のために用意した公営住宅に入居し、その後1年ほど弟さんと滝西小学校に通いました。

 10年余り経ち、滝上の森や出会った人々のことが最も強い印象として焼き付けられたのでしょう、再び子供の村キャンプに参加していました。徳村氏ご夫妻が子供のキャンプをやりたいと滝上町に来たのが40年ほど前のこと、私が滝上神社の社務所で初めてお目にかかって以来交流が続いていますが、キャンプに来た子ども達の中からこの町に移り住んで、根を下ろしている人たちも増えています。国の地方創生総合戦略より遙か以前から地方への移住定住は始まっているのです。



滝上町長 長屋 栄一

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