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マダニが媒介する感染症の注意喚起について(令和6年7月3日)

 ダニ媒介感染症とは、マダニに咬まれることで感染します。人から人へ感染することはありません。
 道内において、本年2例目となるダニ媒介脳炎の発生が確認されたことから、マダニが媒介する感染症について、道では注意喚起を行っています。

マダニとは

 マダニは、森林や草地など屋外に生息するダニで、ダニ媒介感染症(ライム病・回帰熱・日本紅斑熱・ダニ媒介脳炎・重症熱性血小板減少症候群(SFTS)など)の原因となる病原体を保有していることがあります。
 食品等に発生する「コナダニ」や、絨毯や寝具に発生する「ヒョウヒダニ」など家庭内に生息するダニとは全く種類が異なります。
 マダニは、春から秋にかけて活動が盛んになるため、咬まれる危険性が高まります。
 今の時季は、山菜取りや登山・キャンプ等、自然とふれあう機会が増えることから、十分な予防対策に努めるようにしましょう。
 

マダニが媒介する感染症

    病名      潜伏期間    主な症状
ダニ媒介脳炎 7~14日程度 発熱、筋肉痛、麻痺、意識障害、痙攣、
髄膜炎、脳炎等
ライム病 12~15日程度 発熱、倦怠感、慢性遊走性紅斑
(稀に心筋炎・髄膜炎等)
新興回帰熱 7~10日程度 発熱、筋肉痛、関節痛、倦怠感等
エゾウイルス感染症 4~9日程度 発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、倦怠感、
消化器症状等
 

予防方法

 マダニに咬まれないようにするには、マダニが多く生息する場所(山や草むらなど)
に入る際に、 長袖・長ズボンを着用するなど、肌の露出を少なくすることが大切です。
虫よけの使用も効果的です。
 野外活動後は入浴し、マダニに咬まれていないか確認しましょう。
 

マダニに咬まれたら

 マダニに咬まれたら、無理に引き抜こうとせず、医療機関(皮膚科など)で処置(マダニの抜去、 洗浄など)をしてもらいましょう。
 
また、マダニに咬まれた後は、数週間程度は体調の変化に注意し、 発熱等の症状が認められた場合は医療機関を受診しましょう。
 

参考情報

 ダニ媒介感染症については、北海道保健福祉部感染症対策局感染症対策課ホームページでも
注意喚起を行っています。
 https://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/kst/20210922dani.html

(2.14 MB)

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