展示室2-ハッカの栽培
ハッカ栽培の歴史
ハッカは大きく洋種と和種に分けられ、洋種はヨーロッパ、和種はアジア東部で自生しています。ハッカ栽培のはじまり
ハッカ栽培が日本へ入ってきたのは文化14年(1817年)で、岡山県で導入・試作されました。北海道では野生のハッカからハッカ油を製造することに成功し、北見地方でのハッカ栽培が始まりました。滝上町でのハッカ栽培は、明治43年(1910年)より始まったといわれています。
なぜハッカ栽培が増えたか

ハッカの刈り取り(写真提供:菊池民子)
ハッカの栽培は、ハッカの持つ下記の要素が山間地の滝上町に適していました。
- 耐寒力がある。
- 土を選ばず丈夫で育てやすい。
- 市場から遠く、他の一般作物では、輸送費がかさむため、蒸留すると荷のかさが減り運搬に便利である。
- 他の作物よりも値段がよいことが多かった。
ハッカ栽培面積の推移
滝上町のハッカ作付面積は、昭和11年(1936年)末現在1124ヘクタール(耕地面積4981ヘクタールのうち)と畑作物の最大面積を占めていました(滝上村史より)。すたれていったハッカ栽培

ハッカの刈り取り(写真提供:菊池民子)
北見地方のハッカは品質が優れ、最盛期には世界の生産量の70%を占めていましたが、戦後ブラジル産、中国産の天然ハッカや合成ハッカとの競合、 冷害による収穫量の低下などで価格が大幅に低落し、作付面積もだんだんと減少していきました。

ハッカの作付面積の推移
現在残っているハッカ畑は、滝上町の一部地域で作られる約10ヘクタールのみとなっています。それでも、滝上町のハッカ生産量は全国の95%を占めています。
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